高気密住宅を実現するためのベーパーバリア工法とは防湿層のことを指します。
DPSでは、高気密高断熱住宅を造る上で最も重要なことが、結露対策であると考えており、壁内結露対策として断熱材施工後に室内側にベーパーバリアを施工しています。高断熱住宅は外気に触れる部分は全て断熱されているのが基本ですので、どこにも結露が起こっていないように見えますが、壁の中に水蒸気が入ってしまうと壁の中の露点温度に冷やされた部分で結露してしまいます。壁の中で結露した水分は、断熱材を湿らせ断熱力の低下を招いたり、湿った状態が続くと木材を腐らせたり、蟻害の原因になることもあります。
グラスウールなどの繊維系断熱材を使用した場合は断熱材の中に水蒸気が入りやすい(透湿抵抗が低い)ため、防湿層は重要です。
高強度であるため他社製品は厚さ0.1mmが多い中ダンタイトは0.2mmの厚さを持っています。
ポリエチレンのバージンポリに酸化防止剤および紫外線劣化防止剤を添加しているので、耐久性に優れています。
やわらかな素材により、重ね合わせ目が効果を発揮して確実な気密性を確保します。
このツーエステープはダンタイトを補助するような役目を持ったテープです。
ダンタイトで部屋全体を覆ったとしても、コンセント部分など、どうしてもダンタイトを切って、その穴から出さなければならないので、かならずそこには隙間が生まれてしまいます。そういったカットしてできた隙間をこのツーエステープで貼り付けて埋めていくことで気密性を高めることができるんです。このツーエステープは長期間貼り付けていても剥がれないように、絶妙な粘着力に設定されています。また寒暖差や木材の動きに合わせて伸び縮みできる伸縮性と、高い防水性を備え、気密性能を長期間守れるように最適化された気密専用テープです。
このウインドウシールドは隙間の生まれやすい窓枠を防水して気密させるための部材です。
窓まわりは風雨にさらされるため、気密と防水がしっかりできていないと、壁の中に雨水が侵入したり、結露が生まれたりと住宅の寿命を短くしてしまうことになります。気密や防水の知識がない方はこの窓まわりの気密シートをタッカーと呼ばれるホチキスのようなもので留めてしまっていたりします。タッカーではどうしても穴を開けて止めるので防水と気密が難しく、正しく防水するのは難しいです。そういったことを避けるために、簡単に気密と防水ができるこの「ウインドウシールド」を使用することで窓まわりをタッカーを使うこと無く施工しています。
高気密でないと高断熱仕様にしてもその性能を発揮できません。
では実際に高気密施工になっているのかということですが、これは気密検査を実施しないとわかりません。
気密検査の数値は隙間相当面積(C値)という数値で確認します。
隙間相当面積(C値)は下記の数値が参考になります。
10㎠/㎡ | 気密性に配慮していない一般的な住宅 隙間の合計は100㎡の延べ床面積に対してA3用紙程度のイメージ |
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5.0㎠/㎡ | 平成11年の次世代省エネ基準にて、寒冷地以外で基準とされていた値 隙間の合計はB5用紙サイズ、または、はがき3.3枚分程度のイメージ |
2.0㎠/㎡ | 平成11年の次世代省エネ基準にて、北海道と東北の一部で基準とされていた値 隙間の合計は手のひらサイズの穴のイメージ |
1.0㎠/㎡ | 現在の住宅業界で高気密住宅と言われる値 隙間の合計は、はがき0.6枚分程度のイメージ |
気密の数値に法的に基準はありませんが、DPSでは「高気密住宅である」という基準になるC値1.0㎠/㎡を切る目標数値を目指しています。
DPSでは全棟気密検査を実施し、数値で見える高気密住宅で安心していただいております。
気密検査を行う装置です。中間気密測定を行っているのでクロスやボードが張られる前に行います。完成してからの測定では隙間の正確な位置が特定できなくなってしまいます。スキマがあったとしても正確な位置が特定できるので手直しもできます。
測定するとモニターに数値が出るので確認します。目標数値に達していない場合は手直しして再度測定します。